オラオラ系の進化系とは?エグゼクティブプロデューサーが語る。
元祖オラオラ系ファッションで世のヤンチャな男達を魅了してきたjoker(ジョーカー)。
過去にはSOULJAPAN(ソウルジャパン)や BITTER(ビター)など雑誌、また多数のメディアにも紹介され、人気オラオラ系ブランドとしての地位を確立した。
そんなオラオラ系ファッションは今、進化を遂げているという。
進化したオラオラ系
競争が激しいファッション業界の中、楽天市場やYahoo!ショッピングなどのメンズファッション部門で数々の受賞に導き、jokerを日本一に押し上げ、新たな進化系オラオラファッションを牽引するjokerエグゼクティブプロデューサー ガイ(GAI)に進化したオラオラ系とは、を聞いた──。
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今もオラオラ系「ファッション」や「服装」という言葉で検索してjokerのサイトを訪れてくれるお客様は多い。
ただ当然、時代やトレンドも変わるのでオラオラ系のイメージは昔と今で少しイメージが変わったかな。
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昔はオラオラ系というとかなり暴力的、喧嘩好き、全身入れ墨、どこかアンダーグラウンドな感じがして近寄りがたいイメージがあった。
実はこの上のイメージはjokerでも販売をしているDIVINERというブランドの2013年のイメージ広告。
白のサングラスが私、ニット帽を被っているのが商品企画の責任者、バイヤー(やまちゃん)です。
—— 昔はこんな「THEワル」みたいな感じがオラオラ系のイメージでしたが、EXILEや三代目J Soul Brothersがメディアに登場して、そういう人達もオラオラ系と呼ばれるようになり、また「ちょいワルおやじ」という言葉も浸透し出だして少しずつ印象が変わっていった。
新たに進化したオラオラ系とは?
——今、jokerが提案するオラオラ系は、リッチ感をプラスしています。
もちろん昔から変わらないjokerらしいオラオラ感は残しつつ、そこにリッチ感をプラスして、ラグジュアリーなイメージを意識しています。
オラオラ系にラグジュアリー
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実は少し前に自社のサービス向上の一環でおこなったお客様アンケートで、よくお買い物をしてくださっているお客様の中に不動産や建設関係の社長、また美容院を経営している方、また一般のお仕事をされている方でも役職が高く、収入が高いお客様が多かった。
で実際にお会いしてみると高価な時計や高級車に乗られていて、かなりラグジュアリー感のあるお客様もいて、当時オラオラ系と言われるファッションがスタートした時の20代や30代のお客様たちもそれから10年たって30代、40代になって、バリバリ働く世代になって、しっかり稼ぐようになったのかなと。
そもそもオラオラ系の人ってやっぱ昔ヤンチャしてた人が多く、そういう人って遊ぶときはよく遊び、働くときはバリバリ仕事もするタイプが多い。
怒られそうですが…いっぱい稼いでその分派手に使う、見栄っ張りで宵越しの銭は持たないタイプでした。まさに自分もそうでしたけど…。
でも時が流れ、結婚したり、子供が生まれたり、ライフスタイルも大きく変わる。そして趣味や嗜好も変わる。
でも根本自分がしたいファッションってそんなに大きく変わらない。でも時代は変わるのでそこに今のトレンドやブランドならではの独自性、オリジナリティを取り入れてます。
ラグジュアリーもその一つ。
やっぱりjokerで買い物してくれるお客様は「普通のファッションは嫌」「ファストファッションも興味ない」という人が多い。
私たちのお客様はファッションにきらびやかで豪華さを求めている。そしていつまでも男として強く、カッコよくありたいと思っている人が多い。
昔のオラオラ系と言えば、体を鍛えて「喧嘩が強い」というのも一つのステータスのようなものだった。
だから当時は強そうに見えるファッションというのも求められていたが、今はそこからしっかり稼いで自分のライフスタイルをよくして、よく魅せる「ラグジュアリー」感も求められている。
もちろん、人生の価値を決めるのは決してお金ではないということはわかっているけど、でもいい家住んで、高級車に乗って、カッコいい服着て、美味いご飯食べに行って、デートして、モテたい…。
そんな生活に憧れたっていいし、だからこそ頑張れるし、そんな人はやっぱ皆パワフル。昭和っぽい感じはするけどそれが男やなーと感じることもありますね。で大体そんな男って実は男らしくも優しくて、信念がある。
お客様は年齢層の高い方が多い?
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確かに30代や40代のお客様は多いかな。でもありがたいことに「ちょいワルおやじ」と呼ばれた50代や60代のお客様も意外と多いです。
jokerは特に個性的なアイテムも多いので、ちょいワルおやじの方々も上手く組み合わせてオシャレを楽しんでくれて本当にありがたいです。
逆に10代はあまりいないかな、20代からはよく「お金が貯まったらまた買おうと思ってます」という嬉しいメッセージをもらいます。
これからのオラオラ系に求められるものとは?
——ファッションで言うと、jokerが一貫している「ヤンチャ感」と「ラグジュアリー」な要素は必要かな。
でも服装って一つの自己表現できるツールでしかないので、その上で何か"カッコいい生き方"みたいなものは新たに問われているような気はする。
決して答えがあるわけではないけど結局はその人の生き方がファッションに出て、そこから何か目には見えない滲み出るオーラがあって、そこに魅了されることがあるように。
見た目と中身、これが男らしくあることが求められているのかもしれないですね。
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